スター・システム 【star system】
1910年末頃には、既に機能していた専属のスターを中心として映画作品を展開する方法。
明確な定義は存在しないが、有名なスターの持つ個性を元に作品を作り宣伝、配給を行う。
次回作などにも影響するといった面があり、俳優が制作会社と長期の契約をしている必要がある。
また、俳優にとっては自身を宣伝してもらえるが、束縛も受けると言う両面があった。
場合によっては、結婚も自由に出来なかった。(「キャグニー ハリウッドに行く<未>(1937)」で独身という条件が契約で出てくる)
ハリウッドだけではないが、ハリウッドによるものが代表的。
スタジオ・システムと親密に関係していてスタジオ・システムと共に滅んだとされる。
”映画史を学ぶ クリティカル・ワーズ”村山 匡一郎編より(gapper 加筆)