表象モード

表象モード 【mode of representation】

 初期の映画における事象の特異な表現手法。

 エドウィン・S・ポーターの「アメリカの消防夫の生活」を例にする。

 赤ん坊が家事の家屋から救出されるシーンなのだが、まず家屋の中で消防夫が赤ん坊を救出し窓から出ると言うシーンを映し出す。

 現在では、この部分はこれで終わりだが当時は更に同じ救出シーンを外側から撮ったものを映し出す。

 同じ事象を消防夫からと野次馬の様な外からと繰り返して映し出す。

 人物を映すのに後ろからと前からと映して写らない部分がないようにするようなものだ。

 ”映画史を学ぶ クリティカル・ワーズ”村山 匡一郎編より

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